Datura
Daichi Kakinuma, Yutaka Negishi
前夜 私の放った
賽は火の海に消えた
微弱の通り雨が
気休め程度に降る
今更 事象には支障はない
むしろ好都合
私だけの耽楽
人々は駆け出し散乱
薪の爆ぜる音に乗り踊ろう
私だけに光る景観
あなたの目には阿鼻叫喚
崩れないでおくれよ
まだよ 終わらせないで
アザミの花は落ちたが
根は途絶えない 闘志は健在
あなたは考えにも及ばない
剥がれたら良かったな
難攻不落のメッキさ
私だけの耽楽
人々は駆け出し 散乱
町に舞う煙を肴に飲もう
私だけに光る景観
あなたの目には阿鼻叫喚
崩れないでおくれよ
まだよ ご覧
焼き払え
高鳴りのまま抱け
贖い?
おとぎ話になどしないわ
見ての通り
何もかも釈迦になって
知らない
火を投げたのはあなたでしょう