Hello, Again
千里 大江
すいたホームの白線の前で
君の声は風に消された
冬枯れの駅 カーブを抜けて
電車が入ってきた
チャコール色の空の果てから
雪が肩に舞い降りてきた
もう少しだけ 君の指を
僕はあたためてたい
蛇口の水が ぽつんと落ちた
発車のベルが鳴り響く
一瞬だけ瞳の奥
真顔で君は覗いたね
hello hello 僕は君に逢えて
初めて孤独の理由(わけ)を知った
今度会える日 決めもしないで
さよならばかり繰り返す
hello hello,again
「幸せは何?」付き合ってた頃
僕に君はよく尋ねたね
ふたり暮らした場所も今では
ビルが立ち始めてる
風の便りで町を離れて
元気でいると聞いたんだ
幸せが何なのか?
今の僕にも解らない
hello hello 君は少し笑い
動き出す窓で手を振った
僕の知らない君を教えて
さよならじゃなくて始めよう
heHo hello,again
きみが住む町の 改札を抜ける
その頃 僕も 空を抱きしめる
hello hello 人は出逢うために
別れをいくつ繰り返すんだろう
僕らはどれだけ遠回りする?
ホントに愛する人に辿り着くため
hello hello 僕は君に逢って
初めて孤独の理由(わけ)を知った
さよならは決して
終わりじゃなくて
もう一度僕らが巡り会うための
hello,again
hello hello,again