汚れなき悪意
傷を負った若い獣が
檻に囲われ閉じ込められ
自由という名の荒野へと
駆け出す夢ばかり見る
それが今の このわたしの姿
心には誰も 暗い闇があり
あふれる恐怖を抱え蹲る
何が間違いで どれが正しいか
この手で選ぶにはまだ
世界は大きすぎて
君ならわかってくれると思った
月が雫を降らせるなら
今宵涙の代わりにしよう
少しだけ生きただけなのに
かぶさる孤独の影は
長く深くわたしを包むから
なぜ君に出逢い その頬に触れて
またひとりになると知っても愛し
どこが始まりで いつが終わりかと
迷い込んで行き止まって
慄えているばかり
何より優しさに怯えてた
なぜ人は生まれ なぜ死んでゆくか
幼いまま答えを探しつづけ
ああ君と出逢い その背を見送り
また逢えると信じるのは
愚かなのだろうか
心には誰も 暗い闇があり
あふれる恐怖を抱え蹲る
何が悪なのか そして善なのか
この目が捉えるのには
世界は翳りすぎる
だから君にそばにいて欲しい