きみの横顔
生まれた場所から 随分と
流れ流されて 漂着した
どろどろになって 眩暈がする
持ち上げられても 逆さまだ
瞳に 映るのは
命の 遺失物置き場だ
時が時が過ぎ去っても
今を今をただ生き抜く
未来には期待はしない
いつだって不安で及び腰
雨が雨が降り続けた
大地を激しく叩いた
歌が何故か今聞こえた
愛を込めた旋律だ
頬伝う その涙
そっと拭う その横顔
どうせなら構わず 捨て置いて
ゆらゆらと揺れる 矛と盾
どれだけ洗っても 汚れたまま
朝も血も恐怖も 綯い交ぜだ
瞳を 切り裂いて
背負った 深すぎる罪ごと
風が風が通り過ぎる
今日が今日が昨日になる
早く早く見つけなくちゃ
無限のような時の中
理性も知性も置いてきた
人が足で踏みにじった
いつの間にか独りだった
夜と闇が詰めさった
頬伝う その涙
思い出す その横顔
もう泣かない
時が時が過ぎ去っても
今を今をただ生き抜く
未来には期待はしない
いつだって不安で及び腰
雨が雨が降り続けた
雪も雹も叩き付けた
歌が何故か今聞こえた
愛を込めた旋律だ
頬伝う その涙
そっと拭う その横顔
頬伝う その涙
思い出す その横顔
その横顔 その横顔
その横顔 その横顔
その横顔 その横顔
その横顔 失うかな