Barbarian Dance
松井五郎
大地を駈け巡り
裸の風を呼ぶ
カラダのどこかに隠れた
わずかな血が騒ぐ
森が叫んでいる
川が応えている
いのちが交わした言葉が
鼓動に蘇る
生まれた日の太陽が 胸の奥に
印したものを
はっきり感じて しっかり信じて
ほんとが愛なら 取り戻そうか
どうでもいいのか
どうならいいのか
ほんとはとっくに
わかってるだろう
地図など破り捨て
ひとつの空を見て
誰のものでもない心に
枯れない種を蒔く
汚れた手を翳した その向こうで
星は見ている
なんでもかんでも
あってもなくても
勝手でいいなら 砂を噛むか
どうなりたいのか
どうされたいのか
ほんとはとっくに わかってる
はっきり感じて しっかり信じて
ほんとが愛なら 取り戻そうか
どうでもいいのか
どうならいいのか
ほんとはとっくに
わかってるだろう
目と目で語り合い
肌を汗で纏い
ひとつしかないものには
光があるだろう だろう