浪漫鉄道 [途上篇]
新司 谷村
遙か地平まで続く
線路に耳を押し当て
夢も半ばに倒れし
工夫の想い辿れば
茜射す草原のきらめきに抱かれて
熱い魂は音を立てて廻り始める
途上に迷い乍ら 走り続けよ旅人
線路の枕木は愛
大いなる旅路を行け
少年は空を見てた
それが愛だと気付かず
瞳の中を流れる
雲が夢だと気付かず
錆色の古い写真に誓う約束
日々の暮らしに疲れた
胸が今 騒ぐなら
途上に迷い乍ら 走り続けよ旅人
砂塵にその身委ねて
大いなる旅路を行け
途上の土に乾く
夢ならば悔やむまいぞ
遙かな地平を見つめ
永眠るなら悔やむまいぞ
途上の土に乾く
夢ならば悔やむまいぞ
遙かな地平を見つめ
大いなる旅路を行け