嗚呼
tanimura shinji
風はうたう 遠い夢を
いのちかけ 旅の途上
倒れた人の
心つたう 消えぬ思い
形ある 儚さゆえ
祈りをそえて
嗚呼(ああ) 嗚呼(ああ) 聴こえくる
ふるえる 指の先から
嗚呼(ああ) 嗚呼(ああ) とこしえの
涙にかわる
砂の道よ 凍てる星よ
形あるものを 許せ
伝えることを
小さきもの 短かきもの
取るに足りぬ 一粒の
願いのかけら
嗚呼(ああ) 嗚呼(ああ) 聴こえくる
闇夜の静寂(しじま)をさいて
嗚呼(ああ) 嗚呼(ああ) とこしえの
光にかわる
嗚呼(ああ) 嗚呼(ああ) 終りなく
嗚(な)き 呼(よ)び 星は煌めく
嗚呼(ああ) 嗚呼(ああ) とこしえは
心の様よ