十三夜
tanimura shinji
はるか旅をゆく 遠く流れてゆく
川も流れゆく ふるさとの海へ
人も流れゆく 土の道の上を
唄うこどもたち
輪になって日が暮れる
鐘の音が止めば 月と遊ぼう
帰り道照らす 夜空のあかり
通りゃんせ帰りゃんせ 母の子守唄
今はもう消えた十三夜のわらべうた
まるい十五夜の月の出を待ちながら
手には笹の舟 願いを込めた指
人は生かされて 巡るゆずりの葉に
やがて思い出すわらべの唄の意味を
鐘の音が止めば 月と遊ぼう
帰り道急ぐ 虫の音たかく
通りゃんせ帰りゃんせ 母の子守唄
今はもう消えた十三夜のわらべうた
鐘の音が止めば 月と遊ぼう
帰り道照らす 夜空のあかり
通りゃんせ帰りゃんせ 母の子守唄
今はもう消えた十三夜のわらべうた