いつまでも好きでいたくて
和彦 加藤
雨の街角で 遠いあの日
好きだってあなたとすれ違う
傘を傾けて 顔を伏せながら
声をかける勇気もない
少し大股で 歩く癖と
ビニールの傘だけ変わらない
時の片隅で いつも 眺めてた
切なすぎるうしろ姿
いつまでも 好きでいたくて
何度 あなたを 見送るのでしょう
どんな思い出も 今日のために
途切れないで 続いている
揺れる人波が すべて さらい
何事もなかったフリをする
キュンとした胸は
少し 臆病に
弱さだけを また増やした
いつまでも 好きでいたくて
何度 あなたを 見送るのでしょう
家に帰ったら 古い写真
私だけの あなたに会う
雨よ 止まないで
そばに いつもいて
永遠より長い 雨になれ