ディグゼロ
超人的なバイオリニストがいて
書けもしない五線譜の前で
疑問符だらけの魅惑のメロディー
飛び上がる気持ちを抑えながら
向かった先はとんがった岬
奏でた音色は宙に舞い上がり続ける
子供のローラースケートガラガラと
人込みをすり抜けてゆく
想像力を簡単に使うだけ使って
サイレンの音はごくまれにだけど
あいつの歌に聞こえる時がある
追いつめられたバンビのさけび声さ
限界を越えて ゼロの先へ
転がってゆくのさ
限界を越えた ゼロの先で
踊り続けるのさ
ビール片手にあいつまた
ケンタッキーにおじぎしてる
笑っちゃうぜ まだまだゆけるさ
居眠りしてる余裕はないし
帰り道はさっぱりわからない
赤トンボにくっついて いくしかねーか
限界を越えて ゼロの先へ
転がってゆくのさ
限界を越えた ゼロの先で
踊り続けるのさ
ハザードのウインカーに耳が遠のく
街が一瞬静かになって
やがてまた動き出すその時まで
あの娘と俺はひとつになって
ロックバンドすら忘れている
なぜかあの娘を 抱きしめながら泣いた
限界を越えて ゼロの先へ
転がってゆくのさ
限界を越えた ゼロの先で
踊り続けるのさ
限界を越えて ゼロの先へ
転がってゆくのさ
限界を越えた ゼロの先で
踊り続けるのさ