縁爛
侘びし
エンヤ エンヤ エンヤコラ
なんや かんや エトセトラ
結んで 開ゐて
咲かせてみやう(よう)か
この縁爛
艶(あで)やかだった街は 水の中
息を潜めて 散りぬる薫り
淡々 閑散
ひもすがら眠る
焉(おわ)り報らずの日々 逃げるやう(よう)に
夜を迎えど 憚る祭り
燦々 団欒
聲を願った朝
漸(ようよ)う刻は満ち
飾り髪 からころり
待ち侘びたんさ
もういいかい 仮面をほどゐて
さぁいざ開宴
ソイヤ!
エンヤ エンヤ エンヤコラ
よいや よいや よいいやさ
穢れも憂いも
どうぞどうぞ通りゃんせ
あゝ縁や 苑や 笑んやこりゃ
なんや かんや エトセトラ
結んで 開ゐて
咲かせてみやう(よう)か
この縁爛
可惜(あたら)夜(よ)に久しき 笑ひ声
遠かりし人 そぞろ集いて
再会 絢爛
よもすがら語らう
皎々月灯り
赤提灯 燃ゆる霧
焦がれてたんや
もういいよ 満身創痍
祓う世の祭典
ソイヤ!
エンヤ エンヤ エンヤコラ
よいや よいや よいいやさ
流行も時代も
どうぞどうぞ通りゃんせ
あゝ縁や 苑や 笑んやこりゃ
なんや かんや エトセトラ
結んで 開ゐて
絆いてみやう(よう)か
この千年
然う 遥か国が啀(いが)むけふ(きょう)も
囲い合うは誰(た)が為か
円もほどゐて
さぁさ、おいでなされ
延々 酔い時雨
絡む指 欅の音
黄昏れたんさ
まだだよ 誠心誠意
踊るこの楽宴
ソイヤ!
焔が煙へ化けてゆく
暁 夢開き
祈りと誓いを
どうかどうか幸あられ
あゝ縁や 苑や 笑んやこりゃ
なんや かんや エトセトラ
結んで 開ゐて
咲かせてみやう(よう)か
この縁爛
そりゃ
エンヤ エンヤ エンヤコラ
よいや よいや よいいやさ
穢れも憂いも
どうぞどうぞ通りゃんせ
あゝ縁や 苑や 笑んやこりゃ
あら宴も酣(たけなわ) 是にてお開き
お暇しやう(よう)か
又、縁爛