青空
充 松岡
君が泣いた壊れるように
僕は抱きしめた壊してしまうように
僕等はここから別々の道を行く
人混みに消えていく
君はもう見えない
そうさ街に埋もれていく僕等は
それでもまだ声の限り叫んで
通り過ぎていく風にほら
もう消えかけてしまいそうな夢
ただ広がる青い空
一つ二つ失くしては崩れる
一つ二つ許しては立ち上がる
そうさ時に誰かを傷つけても
目を伏せたまま黙る僕がいるよ
生きて行く術守るもの
それが大人になってく事ならば
あの日僕等が見た雨上がりの空に
街を囲む壁の向こうに置いてきた青
そうさ街は今日も流れていく
無情に誰の事もかばわずに
泳ぎ疲れては沈んでく
もう消えかけてしまいそうな夢
救いの手は
そうさあの日君の見せた涙が
今も僕のこの胸を叩いてる
見上げれば青くまだ広がる
この空の下君も同じように
痛みに似た青い空涙よりも青い空
どこまでも青くいつまでも青く