陽の当たる大通り
康陽 小西
死ぬ前に
たった一度だけでいい
思いきり笑ってみたい
陽の当たる大通りを
口笛吹いて歩いていく
一張羅のポケットの中
いつだってお金はないけど
陽の当たる大通りを
アステアみたいに
ステップ踏んで
表通りの真ん中で
偶然あなたに出逢って
大きな声で 名前を呼んで
抱き合ってキスして
死ぬ前に
たった一度だけでいい
思いきり愛されたい
陽の当たる大通りを
口笛吹いて
肩をならべて
そしてあなたと朝まで
バラ色のベッドのその中で
たわいのないこと話しつづけて
抱き合ってキスして
死ぬ前に
たった一度だけでいい
思いきり笑ってみたい
陽の当たる大通りで
涙が出るほど笑ったなら
口笛吹いて歩き出すの
アステアみたいに
ステップ踏んで
バイバイ