二つの手のように
Ryuutarou Kihara, Takao Tajima
ああ 二つの手のように いつでも
近づいては離れ
無邪気にたわむれて
そのまま ただ
月日が過ぎ
夢のように 愛し合う
しなやかに腕は 弧を描き寄りそい
夏の陽は日ごとに傾きだす
ああ 忘れられないような
渇いたこの季節は
うつむく君の胸に刻み込まれ
夏が過ぎる
ああ 夕暮れはオレンジ色した
セルロイドのように
光っているだけ
瞳は ただ 渚を映す
愛し合う 二つの手
しなやかに腕は 弧を描き寄りそい
夏の陽は日ごとに傾きだす
ああ 忘れられないような
渇いたこの季節は
うつむく君の胸に刻み込まれ
夏が過ぎる
銀色の水平線に
名もない鳥を追いかけて
明日を待つ
しなやかに風は 君の髪をとかし
誰も知らない場所へと
吹きぬけてく
ああ しなやかに風は
僕の中をぬけて
誰も知らない場所へと
ただ吹きぬけ
願いをかなえる
しなやかに腕は 弧を描き寄りそい
夏の陽は日ごとに傾きだす
夏の陽は日ごとに傾きだす