夜汽車に乗って
近藤芳樹
夜汽車に乗って
僕ら夜ふかし
十五夜の月経由で東京へ
「綺麗だよ。」って
君が示すは明日の方角
旅や夢ではない
幻を描こう
満天の星屑に紛れた
ふたりにはロマンスもドラマもないけどさ
永遠と明けない夜も存在するはずだ
まだ出会えてないだけと笑ってほしいのさ
夜汽車に乗って
僕ら夜ふかし
窓の隙間を横目に原稿へ
歳月は光を待たずに
こころは遠くに
大人になるってことだった
夜汽車に乗って
僕は夜ふかし
十五夜の月照らして東京へ
「綺麗だよ。」って
独り、こぼした
帰りたくなった
眠れない夜にどんな歌を書こう
満天の星屑に紛れた
ふたりにはロマンスもドラマもないけどさ
永遠と明けない夜も存在するはずだ
まだ出会えてないだけと笑ってほしいのさ