Kaikai Kitan (廻廻奇譚)
うぞうむぞう ひとのなり
Uzō muzō hito no nari
きょせいしんしょう じんがい ああ もののけみたいだ
Kyōsei shinshō jingai ā mononoke mitai da
きょうしん たんかい いのち やどし
Kyōshin tankai inochi yadoshi
あとはぱっぱらぱ な なかみ なき にんげん
Ato wa pappara pa na nakami naki ningen
よせる きたい ふびょどな じんせい
Yoseru kitai fubyodona jinsei
さいのもない だいじょう ひ にちじょう が
Saino mo nai daijō hi nichijō ga
おんしん びょうどう に ぼつ こせい
Onshin byōdō ni botsu kosei
たどる きおく ぼくに いばしょ など ないから
Tadoru kioku boku ni ibasho nado nai kara
ゆめのはざまで ないてないで
Yume no hazama de naite naide
どんな かお すれば よいか わかってるだけど まだ
Donna kao sureba yoi ka wakatteru dakedo mada
こたえてくれよ
Kotaete kure yo
やみをはらって やみをはらって
Yami o haratte yami o haratte
よるのとばりが おりたら あいずだ
Yoru no tobari ga oritara aizu da
あぞうして まわる かんじょうせん
Azō shite mawaru kanjōsen
ざれごと などは はきすていけと
Zaregoto nado wa hakisute ike to
まだ とめないで まだ とめないで
Mada tomenaide mada tomenaide
だれ よりもさとく ある まちに うまれし このしょうたいを いまはただ
Dare yori mo satoku aru machi ni umare shi kono shoutai o ima wa tada
のろい のろわれた ぼくの みらいを そうぞうして
Noroi norowareta boku no mirai o sōzō shite
はしって ころんで
Hashitte koronde
きえない いたみ だいては
Kienai itami daite wa
せかいがまってる
Sekai ga matteru
このいっしゅんを
Kono isshun o
ああ じょじょてき かんじょうが ゆらいでいく ばぐ
Ā jojoteki kanjō ga yuraide iku baku
あのじゅうじゅんに したがった けっかんのばつ
Ano jūjūn ni shitagatta ketsukan no batsu
しせん たしかな I need じょうき
Shisen tashika na I need jōki
こえもだせないまま
Koe mo dasenai mama
あ くがつな ちかいのなき ひゃっきやこ
A kugatsu na chikai no naki hyakkoya ko
ああ じゅじゅつなき ならくのはてまでも
Ā jujutsu naki naraku no hate made mo
ごくらくおうじょう げんじつ けってんないで
Gokuraku ōjō genjitsu kettendai de
いのちを なげださないで
Inochi o nagedasanaide
くちのもろさに ひかって
Kuchi no morosa ni hikatte
どんな かお すれば よいか わかんないよ
Donna kao sureba yoi ka wakannai yo
いまはただ こたえてくれよ
Ima wa tada kotaete kure yo
ごじょうをといて ごじょうをといて
Gojō o toite gojō o toite
ふたしかな こえを つむぐ あいであ
Futashika na koe o tsumugu ai de a
そうさいして まわる かんじょうせん
Sōsai shite mawaru kanjōsen
そのさきに ま たちあがる てを
Sono saki ni ma tachiagaru te o
ただ おいかけて ただ おいかけて
Tada oikakete tada oikakete
だれ よりもつよく ありたいと ねがう
Dare yori mo tsuyoku aritai to negau
きみのうんめい すら いまはただ
Kimi no unmei sura ima wa tada
ほのぐらい よるのそこに ふかく ふかく おちこんで
Honogurai yoru no soko ni fukaku fukaku ochikonde
ぶかっこうのみえたかい
Bukakkō no mietakai
これがいまのぼくなんだ
Kore ga ima no boku nanda
なにものにも なれないだけの、しかばねだ わらえよ
Nanimono ni mo narenai dake no, shikabane da warae yo
めのまえのすべてから、にげることさえやめた
Me no mae no subete kara, nigeru koto sae yameta
いめじをくりかえし そうぞうのさきをいけと
Imeji o kurikaeshi sōzō no saki o ike to
やみをはらって やみをはらって
Yami o haratte yami o haratte
よるのとばりが おりたら あいずだ
Yoru no tobari ga oritara aizu da
あぞうして まわる かんじょうせん
Azō shite mawaru kanjōsen
ざれごと などは はきすていけと
Zaregoto nado wa hakisute ike to
まだ とめないで まだ とめないで
Mada tomenaide mada tomenaide
だれ よりもさとく ある まちに うまれし このしょうたいを いまはただ
Dare yori mo satoku aru machi ni umare shi kono shoutai o ima wa tada
のろい のろわれた ぼくの みらいを そうぞうして
Noroi norowareta boku no mirai o sōzō shite
はしって ころんで
Hashitte koronde
きえない いたみ だいては
Kienai itami daite wa
せかいがまってる
Sekai ga matteru
このいっしゅんを
Kono isshun o