晩生
Enon Kawatani
笑う意味を知らず
奥の奥の方へ
弔う意味が側に
しゃかりきに命を問う
揺れたり撃たれたり
憎しみは深くへ
叫びは距離の無情と
重力で落ちてく
サンダルを突っかける
そんな暇さえもない
嵐のように過ぎ去る
掛け違いのサイレンサー
どうして僕じゃ
どうして私じゃ
あなたじゃなかった?
答えは出ませんが
考えたかった
想いたかった
恵まれた場所で
何を言うか馬鹿者
一度は思ったことがあるだろ
自分じゃなくて良かったって
恥じても恥じても
普通に育つ贅沢な幸福論
僕が叫んでも
白い壁で跳ね返る
嵐は待てば過ぎ去る国
ここで僕はサイレンサー
どうして僕じゃ
どうして私じゃ
あなたじゃなかった?
答えは出ませんが
考えたかった
想いたかった
恵まれた場所で
何を言うか馬鹿者たち