夕陽マリー
Yasushi Akimoto, Shoko Hase
ハドソン河を見下ろすパーク
せり出したベンチにいつもいた
風に吹かれながら
女は静かに西の空を見る
何を失い 何を手にした?
自分の心に問いかけてた
夕陽マリー 誰かがそう呼ぶ
黄金色した 華奢なその背中
あれはマリー 沈む太陽よ
今日 一日 しあわせだったか?
コンテナ船が影になるまで
一番星 どこかで待っているよ
時に笑い 泣いて
女は1人で夢の涯を知る
やりたかったこと やり残したこと
いくつ数えたら 明日は来る
夕陽マリー ここらじゃ噂よ
ホントの名前は誰も知らないの
あれはマリー まるでついてない
どんな今日でも 生きててよかった
夕陽マリー 誰かがそう呼ぶ
遠くを眺める やさしい眼差し
たぶんマリー 闇に包まれても
今日 一日 しあわせだったよ