乱視
Gen Hoshino
霧の中から 町に飛び出せ
ぼやく人影 濁る信号 あれは
赤青黄色の空が海になる
魂が浮かぶ港 足は舟のよう
どこまで行けるだろう
夢の中のような
乱視の海は続く 今も先の朝も
記憶の隅に残る 笑う頬のような
朝もや遠くのびる
すぐに消えて終わる
外の顔から 中に飛び込め
鍵を閉めたら 濁る心臓 あれは
赤青黄色の嘘が海になる
悲しみが浮かぶ港 寝ると舟のよう
遠くまで行けるだろう
夢の中のようだ
乱視の廊下続く 今も先の朝も
磁力の隅に残る 笑う頬のような
朝焼け窓に届く すぐに溶けて消える
どこまで行けるだろう
君の中のようだ
あの雲いつか動き 頭通り過ぎる
記憶の隅に残る 笑う頬のような
朝もや遠くのびる すぐに消えて終わる
すぐに消えて終わる