Pale Moon
東子 古内
あの冬のセーターは
あなたの匂いと一緒に
クローゼットの奥に
しまったのに永遠に
何故か偶然でも
一度も出会わないね
きっとどんな顔をしたらいいか
わからない
2つや3つなら
恋と呼べるものもあったの
大事にそれなりにあたためてたけど
もしももう一度
あの日の二人に戻って
答えを選べるとしたら
やっぱり今の毎日を
一緒にいない毎日を
選んでいたでしょうか
同じ街にいれば
いつかは出会ってしまう
きっとその笑顔を見たら
上手く話せない
好きとか愛だとか
まっすぐな言葉並べたら
余計に離れてく気がしてこわいの
最後の夜に階段から見えた月は
哀しく蒼く浮かんでた
だんだん色あせていくの
二人の眩しい想い出も
あの日の月のように
取り戻せるはずのないものを
人は手を伸ばして追い続ける
あなたの遠い記憶は
心に明かりを灯すから
もしももう一度
あの日の二人に戻って
答えを選べるとしたら
やっぱり今の毎日を
一緒にいない毎日を
選んでいたでしょうか
階段から見えた月は
哀しく蒼く浮かんでた
だんだん色あせていくの
二人のまぶしい想い出も
あの日の月のように