朝顔
小渕健太郎
あんまり遠くへ行かないで
いつでもそばにいてくれたから
なおさら
少しでも近くに いてほしい
こんなに涙が出るのなら
あのまま雨にうたれてしまえば
君に 涙見られずにすんだのに
壊れたラジオ みどり色のギター
あの部屋さえも 今は誰かのもの
学校がえりまちあわせた
堤防沿いの公園 今も時々
ベンチにひとり ムネがドキドキ
なんだか一人も慣れました
今度君に会える夏を想うだけで
さみしさ 消せることをおぼえた
最近電話が多いのは
夢を追い街を出て行った君でさえ
都会の風が強すぎるのか
夜が明ければ 君に会えるのに
朝を待てない 朝顔のようにさ
なんだか少しやせちゃったね
言葉も少し変わってしまってたけど
笑顔は今もあのころのまま
(このままどこへも行かないで)
本音がホロリ
出てしまいそうになるから
電車のドアよ 早く閉まって
ホームに一人
夏まで ひとり