The Flag
Kazumasa Oda
ただ 若かったから
それだけのことかな
あの頃 僕らは 傷つけ合っていた
汚れなき想いと 譲れない誇りと
迷いのない心は
どこへ行ったんだろう
あの時掲げた 僕らの旗だけが
今も揺れている 時の風の中で
それからの 僕らに
何があったんだろう
変わってしまったのは
僕らの方なんだ
自由な翼を 僕らは たたんで
二度と そこから
飛び立つことはなかった
やがていつの日か
この国のすべてを
僕らが この手で
変えてゆくんだったよね
僕らが この手で すべてを
ここから 行くべき その道は どこかと
できるなら もう一度 捜さないか
戦える 僕らの武器は 今 何かと
それを見つけて
ここへ並ばないか
僕は 諦めない 誰か 聞いて いるか
僕は ここにいる
誰か そばに いるか
やがていつの日か
この国のすべてを
僕らが この手で
変えてゆくんだったよね
あの時掲げた 僕らの旗だけが
一人揺れている 時の風の中で