行かないで
省吾 浜田
明け方の舗道に膝を抱えて座り
失した君の面影たどって
ノートに描く
四年の月日で二人が見つけたものは
別れの他に 答えを出せない
途切れた心
行かないで 行かないで
もう一度 この手に
行かないで 行かないで
もう一度 この手に
君のスーツ・ケースを抱えて
ホームで僕は
眩しい程の仕草の
すべてを 心に刻んだ
ひるがえる髪と
涙こらえた横顔
明日になれば また笑顔で君
会えそうな気がした
行かないで 行かないで
もう一度 この手に
行かないで 行かないで
もう一度 この手に
行かないで 行かないで
もう一度 この手に
行かないで 行かないで
もう一度 この手に