この空
啓子 松本
石ころをけとばして
流れ行く岸辺に立つ
冬の風が剌すようさ
おれのことけとばしてみる
生きてるむなしさ
おれは何を求めて生きているのか
この空 雲 日の光
すべてすべてすべて ああ
この空 雲 日の光 何も見えない
おれだけかい こんな気持ち
すべてが崩れ落ちてゆく
恋をする人もなく
恋してくれる人もない
ましてや愛なんて ああいらない
強がって生きてみせる
この空 雲 日の光
すべてすべてすべて ああ
この空 雲 日の光 答えが見えない
いくつもの灯が
橋に点きはじめたけれど